投資信託ってなに?投資信託の販売とは?

投資信託ってなに?投資信託の販売とは? | 行政書士アイリス合同事務所

投資信託ってなに?
投資信託の販売とは?

少額からプロに運用を任せる仕組みと、その販売のルールを解説

はじめに:身近な投資商品「投資信託」

「投資信託」という言葉は、資産運用を考える上でよく耳にする金融商品の一つです。少額から始められ、専門家が運用してくれるというメリットから、多くの個人投資家に利用されています。しかし、「具体的にどんな仕組みなの?」「どうやって買うの?」といった疑問を持つ方もいるかもしれません。

このページでは、投資信託の基本的な仕組みから、その販売がどのように行われ、どのようなルールがあるのかを分かりやすく解説します。

投資信託ってなに?その仕組みと特徴

「みんなのお金をまとめて、プロが運用する仕組み」

投資信託とは、簡単に言うと「たくさんの投資家から少しずつお金を集め、それを一つの大きな資金として、運用のプロ(運用会社)が株式や債券、不動産などの様々な資産に投資・運用する仕組み」です。そして、その運用で得られた利益を、投資家それぞれの出資額に応じて分配します。

投資信託は、金融商品取引法(以下「金商法」)上、「集団投資スキーム持分」という「みなし有価証券(二項有価証券)」の一種に分類されます。

投資信託の主な特徴

  • 少額からの投資: 比較的少額から投資を始めることができます。
  • 分散投資: 集められた資金は複数の銘柄や資産に分散して投資されるため、リスクを抑える効果が期待できます。
  • 専門家による運用: 投資の知識や時間がない方でも、プロに運用を任せることができます。
  • 多様な種類: 投資対象や運用方針によって様々な種類の投資信託があり、自分の目的に合ったものを選べます。

投資信託の販売とは?

投資信託の「販売」とは、投資家が投資信託を購入する際の手続きや、それに伴うサービス全般を指します。投資信託は、主に証券会社や銀行などの金融機関を通じて販売されます。

この投資信託の販売業務は、金商法上、「第一種金融商品取引業」に分類されます。

販売の主な流れ

  1. 情報提供・説明: 販売会社は、投資家に対して投資信託の仕組み、投資対象、リスク、手数料、運用方針などについて、目論見書などの書面を用いて詳しく説明します。
  2. 顧客の意向確認: 投資家の知識、経験、財産の状況、投資目的などを確認し、その投資家に合った商品かどうかを判断します(適合性の原則)。
  3. 購入手続き: 投資家が購入を決定したら、口座開設や購入申し込みなどの手続きを行います。
  4. 購入後のサポート: 運用状況の報告や、解約・乗り換えなどのサポートも販売業務の一部です。

なぜ投資信託の販売には「登録」が必要なのか?

投資信託の販売を行うには、金商法に基づき、内閣総理大臣の登録(第一種金融商品取引業登録)が必須とされています。この登録制度は、次のような大切な目的のために作られています。

  • 投資家をしっかり守るため: 投資信託は、元本保証がない投資商品であり、価格変動リスクなどがあります。販売会社が適切な説明を行わず、投資家がリスクを理解しないまま購入してしまうと、大きな損害を被る危険があります。登録制度は、販売会社の適格性(財産的基盤、人的構成、内部管理体制など)を審査し、不適切な販売から投資家を保護します。
  • 金融市場の健全性・公平性維持: 厳格な登録制度と継続的な国のチェックによって、投資信託市場全体の信頼性を高め、公平な取引が行われる環境を維持します。
  • 無許可で販売するのを防ぐため: もし許可を受けずに投資信託の販売を行った場合、金商法によって個人には5年以下の懲役か500万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。会社(法人)の場合は5億円以下の罰金が科されることもあり、非常に重い罰則が決められています。

このように、投資信託の販売は、投資家保護と金融市場の健全性維持のために、厳しくルールが定められている重要な業務なのです。

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